先日分解したBMWのミッションです。
リターンスプリング交換のみで作業完了の予定でしたがアウトプットシャフトのフランジを規定トルクで締め付けると回転が渋くなってしまいます。
場所が場所だけにこのまま知らないふりは出来ません。
念のためベアリングのシムを計測します。
シム調整は結構大事だと思っています。僕は蓋を開けたら必ずやるようにしています。
いろいろ計測器を買って試しましたがこのタイプのデプスゲージが一番使いやすく、計測の精度も高いようです。
フランジを仮組みしトルクをかけてみると15Nmを超えたあたりからアウトプットシャフトに抵抗が出てきます。
今まで何度もこのタイプのミッションはOHをしていますがこのような症状は初めてです。
今回はベアリングを再利用する予定なので、奥側のベアリングにガタがあり、フランジを締め付けていくとアウトプットシャフトが上に引っ張られてしまうと予測しました。
アウトプットシャフト単品にしました。
すきまゲージの入っているベアリングのインナーカラーとアウターに少しガタがありました。
ガタといっても単品にして点検しないと分からないレベルです。
ここまでバラしたのでベアリングは交換します。
楽に終わるはずでしたが、徹底的に点検したいので結局全バラです。
しかし、お客様のスマイルのため頑張ります。
『お客様スマイルの為に』
返信削除素晴らしい心意気です。職人として、何時もそう在りたいと願っています。
先週、1人で、2日で終わる筈の現場、始まると、アレも是も5日掛かりました。(涙)
頑張っていればいい事があると思いたい。
返信削除